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2026-06-21 (日) · 04:23

まこ テキスト

午前四時。深い静寂に包まれた寝室に、どこからともなく低い唸り声が響いた。 泥のような眠りの底から意識を引きずり上げられる。声の主は、隣で丸くなる小さな塊——息子だった。私は重い体を起こして彼をそっと抱き上げ、小さな背中を手のひらでリズミカルに叩く。予想通り、小さな口からこゅう、と可愛らしいゲップが漏れた。 だが、彼の苦しげな唸り声は一向に治まる気配がない。

(お腹が張っているのか……)

原因を察した私は、暗がりの中で手早くおむつを開き、綿棒浣腸の準備に取り掛かった。細い綿棒の先をオイルで湿らせ、慎重に小さな蕾へと宛てがう。 それがゆっくりと内側へ触れた、その刹那だった。

——ぶぶるぶぶぶぅんッ!!!!

深夜の寝室に似つかわしくない、けたたましい破裂音が轟いた。 同時に鮮やかな黄色の飛沫が勢いよく宙を舞い、私の顔面に生温かい数滴が着弾する。文字通りの惨劇だった。 頬に飛んできたそれの感触に一瞬だけ呆然としたものの、私の口元には自然と笑みが浮かんでいた。息子の顔を覗き込めば、先ほどまでの苦悶は嘘のように消え去り、すっきりとした安堵の寝顔がそこにあったからだ。

君がこんなにも気持ちよく眠れるのなら、これくらいの犠牲などどうってことはない。 汚れた顔のまま、私は愛しい我が子の額にそっと触れた。

おやすみ、千景。

  • まこ
    まどろむ間もなく、早朝六時半。再び小さなぐずり声が寝室の空気を揺らした。

    「どうしたの、千景」

    顔をしかめて身じろぎする息子を、私はそっと抱き上げた。
    その瞬間、手のひらに伝わってきたのは予想外の重たい「濡れ」だった。小さな背中が、びっしょりと湿っている。慌てて視線を落とせば、彼が先ほどまで横たわっていたシーツまでが、ぐっちょりと濃い色に染まっていた。

    枕元の温湿度計に目をやる。室温は25.5度。
    冷房を切って除湿運転に切り替えていたものの、夜の間に湿度は60パーセント近くまで上がってしまっていたようだ。

    モロー反射を防いで安眠を約束してくれる我が家の神アイテム「ユニースリープ」だが、唯一の欠点はこうして熱がこもりやすいことなのだ。

    「ごめんごめん、暑かったね」

    汗で冷えて風邪を引かせてはいけないと、私は速攻で彼を真新しい肌着へと着替えさせた。

    それにしても——。濡れた小さな背中をタオルで拭きながら、私はふと胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じていた。

    ほんの少し前まで、自分の力で体温調節すらままならなかったこの子が、こんなにも立派に汗をかけるようになっただなんて。シーツを濡らすほどの大量の寝汗は、彼が力強く生きている証であり、確かな成長の証拠だった。

    けれど、悠長に感動してばかりもいられない。
    これだけ大量に汗をかいたのだ。小さな体にとって、一番心配なのは脱水症状だ。

    「いっぱい汗かいたから、たくさん飲もうね」

    すっきりした服に包まれ、まだ少しぼんやりとしている小さな口元へ、私は急いで胸を運ぶ。

    顔面への飛沫弾から、休む間もなく迎えた早朝の汗だく騒動。母の朝はいつだって慌ただしいけれど、一生懸命に喉を鳴らす君の姿を見ていると、今日の寝不足もまた愛おしいものに思えてくるのだった。
  • りょうや
    大ドラマやってますやん。

    ユーニー、一応冷感タイプの方のシーツにしたんだけど、あちちだったか。

    最初、漏らしてたのかと思った
  • まこ
    シーツは冷感でばっちし👌やねんけど、構造上、内側が、蒸し蒸しになっちゃうねんなぁ。お漏らしかと思ってにおったけど、アンモニア臭しなかった
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